人気ブログランキング | 話題のタグを見る

試験版:初期鰻蒲焼(かばのほ)

試験版:初期鰻蒲焼(かばのほ)_b0031140_2041343.jpg

(写真は淡路町からの神田駅方面:2013年3月9日撮影)


試験版:初期鰻蒲焼(かばのほ)_b0031140_20431181.jpg

(写真は日本銀行の裏付近:2013年3月9日撮影)


和食の代表といえば、鮨、鰻、天麩羅、それに蕎麦だ。何れも、登場した頃と比べ、使う食材や形などは、今とは異なっていた。
日本橋の鰻屋に再現した鰻を出す店があると聞き、国領の世捨て人夫妻を誘い、事前に予約をする。
店は日本橋でも日本銀行の裏にある。
当日、丸ノ内線沿線で用があり、淡路町より歩く。この付近は神田に近く、裏通りにあった古い建物も消えつつある。寂しい限りだ。
店に入ると、座敷に通される。掛け軸がある。尤も、座敷でもテーブルに椅子だ。
当時の食べ方は鰻を開かず、串に刺して焼いたものだ。それが蒲の穂に似ていたことより、蒲焼きと言われ、形が変わった今でも、残っている。
これは、鰻の脂分が強いこともあり、肉体労働者の食べ物だったという。尚、当時、現在のようなタレは出来なかった。
純米酒を飲みつつ、鰻を待つ。ついでに、ここでしか食べられないと思われる鰻の天麩羅、それに、魚醤を使って焼いた鰻も頼む。
目当ての物は、骨のまま串に差され、塩で焼いたものだ。仲居によれば、かぶりつくようにとのことだ。骨は意外に固いけれど、食べることは出来る。とはいえ、歯の悪い人には難しいかもしれない。また、冷めると、脂が強いからか、味が落ちる気がする。
(第三千四百九十二段)
by akasakatei | 2013-03-23 20:57 | 余暇 | Comments(0)
<< 接客術(もてなしかた) 初期鰻蒲焼(かばのほ) >>