(写真は国立能楽堂展示室:2013年3月2日撮影)
(写真は国立能楽堂見所:2013年3月2日撮影)
多少早く着き、展示室を覗く。
「野上法政大学能楽研究所設立六十周年記念」とある。母校にあった能楽研究所は、在校中、何となく知ってはいたものの、一般学生には縁がなかった。
その母校も、最近ではイメージが変わってしまい、管理が強化され、どういう人間を育成しようとしているのか分からない。察するに、グローバル時代に合った人材というのだろうが、要は、合理と効率を重視する金儲けの上手い人間ということに違いない。人間性は、どこかへ忘れられてしまった。
展示室を出、昼食は、いつもの喫茶店に入る。ランチは十一時からなのだが、ご飯が炊き上がっていないことが頻繁で、いつも十一時半まで待たされる。
それが珍しく、十一時でも大丈夫だった。尤も、この日は、中で何かの修理をしており、その横で食べる。
開場時間が近付くに従い、店も込んで来るのに、若手能だからか、そうでもない。
開場時間とともに、見所に入る。
曲は『杜若(宝生流)』、『鎌腹(大蔵流)』、『安達原(観世流)』となっている。
意外に子供も来ており、狂言では笑っていた。
(第三千四百八十五段)