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車内新心得(ここにちゅうもく)

 仕事場に普段は弁当を持って行く。このため、腹調子がおかしい間は、近所に何軒かある蕎麦屋でうどんを食べた。端から見れば、この暑い時期に温かいうどんを食べている姿はどう見えたであろうか。
 汗が噴出し、暑気払いになることは間違いない。そのためか否かは知らぬが、三十八度近くあった熱も下がる。
 こうなると、周辺を眺める余裕が生まれる。
 例えば、車内における今までは不思議でもなかった光景が実はおかしいものとも気付く。
 ドア付近に仁王立ちになり、よくヘッドフォンで音楽を聴いている若者、また右手で釣り革を掴み携帯電話を左手にメールをしている学生の姿などを日常的に見掛けるけれど、実際、これらは危険としか言いようがないといえる。いつトラブルに巻き込まれるか分からない。
 というのも、耳を塞いでいるので誰かが「降ります」と言っても気付かないケースが考えられる。このため、下車客から肩を押される可能性がある。これにより、若者が暴力を振るうことは充分に察せられる。
 また、メールに熱中している学生も手が疲れた理由で右手に携帯電話、左手を釣り革に変えた瞬間、視線がそのままだと、周辺に腕が当たるかもしれない。
 これらの事例で誰に非があるかは明白である。車内は公共の場である。もっと気配りを行なう必要がある。
(第三百四十二段)
by akasakatei | 2004-08-07 21:01 | 社会心理 | Comments(0)
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