草加の交番前における暴行事件に対する埼玉県警署員の態度は、警察官として必要な条件を欠いたものとしか言いようがない。その後も、不祥事が目立つ。組織として問題があるのではないだろうか。
外国人の犯罪や罪もない人が襲われるような治安が不安な時こそ、警察は安心して暮らせる町作りのために仕事をしなければならない。
埼玉だけでなく、これは各都道府県の警察に共通していえることである。あまりにも、警察官に相応しくない人間を縁故で採用するため、この種の問題が生じる。
こうした一方、福井豪雨による義捐金が各地より集まっている。中でも、一等の二億円の当たりくじを匿名で福井県に送った人には驚かされた。この世にそうした人が未だいること自体が嬉しい。金が物言う世の中となって久しいが、かつての尺度を持って生きていることは大切であり、心が豊かな人と感じさせる。これこそ、生きた金の使い方である。
これを聞いたであろう裕福な層は恥じるべきであろう。かつての人なら「金冷えで腹下し」というところである。
だからといって、何かを行なう度に有名人がわざわざマスコミを呼んで発表するけれど、それは野暮以外の何者でもない。単なる売名行為である。
(第三百三十四段)