動物の話しの続きである。
自宅から歩いて二十分弱で多摩川に出る。そこの河川敷では大勢の人間が休日ともなれば遊んでいる。佐貫の酒仙も、遊びに来ると最後は多摩川に行こうという。
途中でビールを買う。飲みながら、夕陽を照らすその水面を眺める。何気ない平和な日常である。これを幸福というのだろう。
だけれど、目を転じれば、犬を放している飼い主の何と多いことか。危険極まりない。
この下旬に市長選がある。ある有権者によれば、河川敷に犬を放し飼いに出来るスペースを設けて貰いたいという。税金を使うに匹敵するものなのか疑問である。税金は、誰もが納得するものに使うもので、一部の飼い主のために使うものではないだろう。
今度の市長選の公報は未だ届いていないので、各候補の横顔や公約を詳しくは知らない。ただ、これまで候補を表明した有力な候補者の会見を見ると、都議から現職に挑む元市議は、かつて市議時代に決めたことが、現在の市の財政を圧迫させているのに、現職を批判しているのはどうであろうか。また、この候補は年金も未納だった頃があるという。
何はともあれ、あまり変な市長を選んではいけない。前市長は賭博で失踪し、逮捕されたことはメディアで大きく取上げられた。この過ちを繰り返してはならない。
(第二百八十一段)