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九州弥生朝(みなみのそらのごぜんちゅう)

 三月二十八日、ホテルを五時半に出る。日曜日ということもあり、静かである。肥薩おれんじ鉄道に乗って、今日中に東京へ戻るには、この時間に出なければならない。勿論、朝食は未だである。停車時間などを考えると、たぶん、新八代で乗る「リレーつばめ四十号」の車内で摂ることになるだろう。
 鹿児島中央を六時五分発の鹿児島本線の普通列車で川内に向かう。六時五十六分に川内着。三分の接続で、新八代行きに連絡する。
 ここからが肥薩おれんじ鉄道である。新幹線の開業に伴い、鹿児島本線だった川内~八代が譲られた。この区間は電化されているが、その後を引き受けた第三セクターの肥薩おれんじ鉄道の車輌は気動車である。経費的に、この方が収支に合うのだろう。最近、電化線が架線はそのままにして、車輌のみ気動車に置き換える例をよく見る。
 六時五十九分に川内を発車する。途中からクラブ活動の高校生が多数乗車してくる。これは新八代まで行くが、通しで行く人はまずいないだろう。新八代には九時五十一分に着く。
 左手に海を見ながら、列車は走る。八代が近付くにつれ、立ち客も多くなる。地元の人の話し声に耳を傾けていると、鹿児島本線から切り離されたことに対する不満は多く、特に、運賃や切符などのサービス面の低下にそれが感じられた。
 定刻着。これから、十時六分発の「リレーつばめ四十号」で博多に向かう。漸く、空腹から解放されそうである。
その車内では限定の「つばめ弁当」で遅い朝食を摂る。それにはきびなごの唐揚げや薩摩揚げなど全部で十八種類のものが入って、見た目が楽しいものとなっている。これは季節によって変わるらしい。
十一時五十二分、博多着。
(第二百十九段)
by akasakatei | 2004-04-06 17:03 | 余暇 | Comments(0)
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