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総持寺参拝(やくよけまいり)

 食事を終え、いよいよ参拝する。門を潜ると、広い境内が目に飛び込んでくる。人はあまり出ていないので、余計その広さが目立つ。両脇には出店もある。中には早くも千歳飴を売っているところもある。
 七五三は来月十五日である。仕事の関係で早目に済ませる家もあるのだろう。この日もふた組ほど見掛ける。
 境内を一周する。門の右手に藤棚と池がある。来る時には気付かなかったが、一匹どのくらいするのか、何匹もの錦鯉が悠然と泳いでいる。
 魚といえば、先日ひばりが丘の印刷屋より熱帯魚を飼ってみないかと持ち掛けられたものの、水槽を置くスペースと電気系統の関係で断念した。文献を読んだところ、水替えや停電時など危機管理が確りしていないと魚に可哀相なことになりかねない。一時的な人間の身勝手さで安易に飼うべきではないだろう。
 西新井大師を後にする。参拝帰りを相手にするのか、左右の草だんごを売る店から試食品を渡される。よもぎが入っており、添加物は使っておらず、日持ちはしないという。
 草色といえば、かつてはそうした色の電車を私鉄でよく見掛けたものである。子供心にも美味しそうに感じられたのはどうしてであろう。
 こうした思い出からか、気付いた時には土産用の菓子折りを手にしている。今日中に食べた方が良いらしいが、試食品を五つも食べてしまった。胡麻を塗したものや中に餡を入れたものなど変わったものだったが、一日でそんなに甘い物が食べられるものでもない。全て家人の胃に消えることになりそうである。
(第百五十八段)
by akasakatei | 2003-11-01 14:48 | 余暇 | Comments(0)
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