人気ブログランキング | 話題のタグを見る

生世烏我苦(よくのこども)

故郷が先日、メディアの注目を浴びた。例の小学生監禁事件の現場になったことである。
こうした事件は珍しい。渋谷や新宿、六本木とは異なり、故郷は大人の町であり、歩いていても物騒な感じはしない。
それにしても、この事件の小学生らは何を考えていたのだろうか。お金が欲しかったのだろうが、小学生で見知らぬ人のところでアルバイトをしようという発想自体が理解不能である。世代間を感じる。子供がここまでお金に執着するとは尋常ではない。我々が子供だった頃には考えられなかったことである。
当時は、子供を狙った誘拐事件が多発していた時期である。親や学校は、絶対に見知らぬ人から物を貰ったり、付いていったりしてはいけないと口を酸っぱくして言っていたと記憶する。
また、地域も現代とは異なり、近所付き合いが強く、何かあればすぐに近所の人が駆け付け、出掛ける時も声を掛け合ったりしていたものである。
改めて、深い社会病理を認識する。これまでにも、地域の重要性に関しては触れてきたけれど、こう続けて、中学生以下が事件に関係しているとなると、大人も仕事が忙しいやプライバシーの侵害などと言うのではなく、積極的に地域に関心を持つべきであろう。
(第百十二段)
by akasakatei | 2003-08-02 14:02 | 地域 | Comments(0)
<< 講之取(めやすばこ) 故郷情景友(あかさかふどきふた... >>