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魔苦主(じごくにほとけは)

某刑務所における日常的な暴行事件が問題になっているが、別段こうした行為が行なわれていても可笑しくはない。というのも、社会心理学における実験で、看守と受刑者に関するものがあるのだが、受刑者役になった被験者について精神的に不安定になり、実験を途中で中止にしたものがあるからである。この時、看守役になった被験者は、一般的な人にも拘わらず、制服を着た途端、態度が尊大になったということである。
こうした傾向は何も刑務所ばかりではない。裁判官、警察などの世界でもよく見られることである。
これらをもう一歩進めて考えると、どうやら法は人を守るべきものではないことに気付く。即ち、裁くためにあるのだ思えてくる。
かつて特高というのが存在したが、現在でもその精神は変わっていないのかもしれない。事件を解決するために、ありとあらゆる罠を使い、何も知らぬ人間を犯人にすべく、そこに落とすという。
弁護士によると、身を守れるのは自分だけだという。例えば、冤罪だったとしても、犯人に仕立てた人間が生きている限り、それが覆ることはないという。というのも、その関係者の幸せが壊されるからだという。理不尽な話である。
以上よりの事情を考えると、現在某国の拉致事件について、早期捜査が行なわれなかったことに対し、政府機関において何も語られていないのはこうした経緯があるからに他ならない。
(第五十九段)
by akasakatei | 2002-11-20 12:50 | 政治 | Comments(0)
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