人気ブログランキング | 話題のタグを見る

奇苛異大遅(ほっさけんぶんき)

石狩へ行く。東都を出たくないのに、年に何回かは留守にしなければならない。戻ってきて思うのは、東都はやはり落ち着くということである。この理由を考えてみた。
今回、新千歳空港より、道内最大の鉄道会社を使い札幌経由で計画を立てたのだが、列車が三分遅れたために、S駅で乗り継ぎ予定の列車に乗れなかった。これは四分の接続時間があり、一般的には十分乗り継ぎが可能なものである。このため、後の計画が滅茶苦茶になり、空港で一度乗車変更していた指定券が無駄になった。
その対処について、一時間待ちとなり道内最大のS駅で助役に見解を求めた結果、驚くべきことが分った。 
まず、S駅では五分以上の時間がないと、例え列車が遅れても接続をせず、それが僻地を走るローカル線でも例外ではないという。この旨は、普通の時刻表には出ておらず、会社によると自社発行の時刻表には掲載済みとの説明である。その時刻表は大きな書店に行かないと扱っていない。旅行者の目に触れることは少ない。
また、列車が遅れるのは当然であり、そこら辺を計算して貰わなくては困るとのことであった。どうも、その会社では日常的に遅れているようで、それが当たり前との様子である。遅れに関する情報は、駅では勿論、車内においても終点間際でしかアナウンスをしていない。旅行者には不親切である。
以上より、結論を導くと、サービス業としての自覚が足りないとしかいいようがない。はっきりいって殿様商売である。結局、最後まで、サービス業ではクレーム時において常識の「ご迷惑をお掛けします」のひと言がなかった。
不快な思いをすることが多いので、成るべく地方には行きたくないのかもしれない。
(第四十一段)
by akasakatei | 2002-08-04 12:16 | 産業 | Comments(0)
<< 詐補賂(きたよりここにも) 天空花(ばんじんのぞむは) >>