正月二日、国領の世捨て人と多摩川付近を散策する。
凧で遊ぶ親子がいる。
ベンチで休んでいると、女性宗教家が現れる。「どうぞ、こちらを。」とチラシを渡される。キリスト教関係者である。
「お休みですか。」と問われ、世捨て人が「失業者です。」と答えるのではないかと思ったものの、「ええ。」とだけ短く言う。
こうした時に、このような場所で、布教かと思う。如何なる人を標的にしているのか。
土手より一般の道に出る。住宅街だが、そうした中、水路跡らしいものを見付ける。
この辺の住所は調布市多摩川である。
辿ってみる。
所々、途切れるけれど、意外に辿れる。進めなくなるのは、撮影所から先だ。仕方なく、京王多摩川を目指す。
京王多摩川辺りに出ると、郷土博物館付近までは、以前、畑だったようで、暗渠となっている。先に歩いた水路跡から繋がっているみたいだ。
(第三千四百十三段)