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厄方位(やくおとし)

 国領の世捨て人は、年末、面接に行ったという。その際、ファミレスで、朝飯を食べたとのことだ。
 うっかりして物を落とし、拾うとしたところ、隣りのテーブルの角に頭をぶつけ、未だ、触ると眩暈がするほどの痛みらしい。
 後日、今度は仕事場の玄関において、脂で足が滑り、膝を打ったと聞く。
 災難続きである。
 年末年始は痛みに耐えることになりそうだ。
 尤も、世捨て人にとって、これらが厄払いになればと願う。
 その世捨て人は、年末、蕾の福寿草を買い、これが咲けば来年は吉だなどと考えているみたいだ。
 そういえば、年の暮れ、佐貫の酒仙と世捨て人邸で会った。
 酒仙によると、来年は方位が悪く、お祓いに行かなければと話す。こうした場合、些か迷う。
 というのも、同級生ながら、酒仙とは異なり、誕生日が早生まれのためだ。
 また、節分か立春により、前年に含むか否か、区切ることが多いものの、如月三日生まれだとどうなるのか。
(第三千四百十一段)
by akasakatei | 2013-01-01 17:25 | 社会心理 | Comments(0)
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