人気ブログランキング | 話題のタグを見る

見世物映画(みせものごや)

十二月九日、ドキュメンタリー映画『ニッポンの、みせものやさん』を新宿へ観に行く。
朝十時半からの回だけで、開場の三十分前にはかなりの行列となる。足を運ぶ作品は、大概、年齢や性別で客層がはっきりと別れるのに、これに限っていえば、若い女性のグループやひとりで来ている五十代くらいの男性など幅広い。
そうした中、軍服姿のオジサンが目立つ。サーベルを腰にしている。
それを目にした際、一昨日の麻酔の影響が、未だ、残っていることもあり、吐き気を覚える。
一昨日は、初めて幻覚や幻聴に魘された。宇宙人らに連れ去られた感覚に襲われた。
ところで、上映前に、監督が訪れていたこともあり、急遽、挨拶がある。
そこで、現在、見世物小屋がひとつしかないことを知る。昔の小説では、祭りの場面などによく登場するものの、今では、遠い存在だ。それが興味を引くのか。
これを観た数日後、見世物や放浪芸を研究していた小沢昭一氏が亡くなった。
一度、電車で見掛けたことがある。
氏の本を読んでいて顔を上げたところ、氏が前に座っていた。
サインを頼みたかったけれど、プライベートと考え、遠慮した。
(第三千三百八十八段)
by akasakatei | 2012-12-09 12:07 | 文芸 | Comments(0)
<< 水天宮祈願(あんざんのかみ) 試験版:築地市場橋(しじょうを... >>