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討論雰囲気(いいかっても)

 新自由主義を信じる者が多くなって以降、世は、己のことばかりを考える者が増え、暮らし難くなっている。
 この思想は、簡単にいえば、弱肉強食故、弱い者が追いやられる。巷でも、何かあった場合、相手を言い負かそうとする。そこには、相手の立場を考え、想像することがない。
 こうした者が、子供を育てるのだから、良識を持った者は、それこそ戸惑う。
 更に、平成になって以後、暴力をあちこちで見ることも多い。
 朝、電車に乗っていると、乗客同士のトラブルが週に一回はある。そこには、それこそ、我を出す大人しかいない。
 一体、話し合うという風潮が、この社会にはないのかとさえ思う。実際、ないのだろう。
 いつからか、ディベートという言葉を耳にするようになって久しい。
 正直、先に触れたように、言い負かすことが目的となり、穏やかな話し合いという雰囲気ではない。
 言い勝って、果たして、嬉しいものなのか。
 良心があれば、後味の悪さを感じるのではないか。
(第三千三百五十七段)
by akasakatei | 2012-11-08 15:10 | 社会心理 | Comments(0)
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