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後法心縁起(たいこうぼうだましい)

 先にスキミングに関することを書いた。摘発されたグループはゴルフ場で犯行を行なっていた。驚いたことには、そこの支配人までが加わっていたことである。このため、このゴルフ場の系列コースでも被害者が出た。
 被害に遭った会員は何ともいえないだろう。それにあまり報じられていないものの、これらのゴルフ場を経営する会社は昨夏に特別清算を申請した。よくあるように、預託金の返還が出来ないためである。正にダブルパンチである。そのダメージは計り知れない。
 それにしても、バブル経済の頃、各地で預託金を使ったゴルフ場が建設された。経営陣が預託金の意味を理解していたのかどうかも疑わしい。これが現在問題となっている。同時に、ゴルフ場を造ること、それは自然に手を加え、結果、環境破壊であることは間違いなく、被害が出ている場所もある。
 当時、何の疑問もなく認可が出、ゴルフ場以外にも、リゾート施設が多数造られた。今、それらを目にする度、バブルとは何だったのかと思う。
 あれから十年以上の時が流れ、自然環境への関心は保護へと変わった。特に、国内の生態系を崩す特定外来生物の指定にブラックバスが入る見通しになったのは画期的である。太公望や業界は反対しているものの、細かいことを言えば、釣りに使う撒き餌自体が生態系を崩している。それを考えれば、釣りそのものを禁止されなかった分だけ感謝しなければならないだろう。
(第五百十八段)
by akasakatei | 2005-01-30 16:46 | 社会心理 | Comments(0)
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