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性越境作品(えいがほっとするのは)

 建国記念日の十一時、下北沢で下車する。十四時より、トリウッドで、短編ドキュメント映画『Coming Out Story』がある。
 それまでの間に、昼食を済ませたいと思い、町を歩くものの、イタリア料理店しか目に付かない。
 そこで、コーヒー付きで長時間いられそうな店に入り、下北バーガーを食べる。
 今回の映画を知ったのは、新聞に採り上げられていたからだ。作品の内容は、性の越境に関してである。
 観る切っ掛けとなったのは、国領の世捨て人の家に行った際、細君が、「もし、生まれ変わったなら、男の人が良い、それとも、女の人。」と訊いてきたためだ。
 細君は、服装や化粧を考える必要のない男性が良いとのことだ。
 そう考えると、もう男の人生は知っているから、女の方が良いかもしれない。尤も、男の人生において、その失敗を知っている点を考慮すれば、留年生の気持ちで男をやり直すこともひとつの手だろう。
 とはいえ、人の一生は厳しく、もう一度、人間に生まれたいかと問われれば、拒否したい気持ちも強い。
 尚、映画に来ていた人は、十代くらいの男女、それに、ボランティアに興味のありそうな学生が多かった。そうした中、性の越境者も若干いた。
(第三千百八段)
by akasakatei | 2012-03-04 17:40 | 文芸 | Comments(0)
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