二月四日、ここ数年、足を運んでいる国立能楽堂での「能楽若手研究会東京公演」を観に行く。今年で二十一回目である。
曲は、能『葛城』(観世流)、狂言『伯母ヶ酒』(大蔵流)、能『雷電~替装束~』(喜多流)となっている。
今年は正面席とする。
例年と比べ、着物姿の女性が目立つ。
一般的に、男性が多く、意外である。
三列ほど後ろにジャージ姿の年配男性がいる。
この人が近くに座った人に、様々なことを訊ねている。これにより、どのような曲かが分かる。
ただ、観ている最中、独り言も言う。これには困る。
印象に残っているのは、狂言と『雷電~替装束~』だ。
特に、前者については、所々で笑いが起きる。
幕間、中庭に出る。
ここにあった喫煙所はなくなった。
これまで、煙が嫌で出たことはほとんどなかった。出てみると人が少ないこともあり、ゆっくりと見ることが出来る。苔が良い。
(第三千九十九段)