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派多杏(あいしょうのしんじつ)

 入試の季節が近付いてきた。かつては理系、文系と学部名を聞いただけではっきりしたけれど、最近のそれは分からない。
 物事を文系、理系と分けずに、グローバルな視点で考えることは大切である。ただ、突き詰めて考えていくと、この世の中、発想が論理的か否かはあるだろう。
 例えば、数学は論理的である。論理的ということは、音楽も得意に違いない。音楽は、五線と音符だけの世界で成立している。また自然科学は当然として、法学や経済学などの方面にも才はあるに違いない。
 一方はどうか。このグループは、人文科学や美術、行動科学などを得意としている。
 こうした点から考えていけば、理系や文系よりも帰納や演繹で分けた方が納得はいくだろう。
 尤も、人というのは自分でもどういう人間か分からないものである。他人なら尚更である。わざわざ類型化する必要もないだろう。人生とは自分を知る旅であり、恐らく死ぬまで分からないに違いない。それを早々に決めてしまうのは可能性を潰すだけである。
(第五百七段)
by akasakatei | 2005-01-19 20:56 | 社会心理 | Comments(0)
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