新政権が発足したにも関わらず、相変わらず、前政権同様に大臣らの不用意な発言が目立つ。
とはいえ、今回の放射能に関する発言は、心の奥では誰もが思っていることに違いない。
その数日前に、テレビにおいて、某教授が東北の野菜についての発言をした。
これも、誰もが考えていることだ。
このような発言について、被災者の心理を分かっていないと反発する向きもあるものの、基準の数値が政府により操作されているため、誰もが結果を分かっていながら、真実を認めたくないだけではないのか。
政治家もまた、現状に求められるのは、こうした発言を議論するのではなく、如何に、今後の国造りをするかだろう。
枝ばかりに目が行き、全体が見えていない感じさえする。
千年一度の事態が、我々の時代に起こったということは、ある意味、未知の技術により、目先の利益だけしか考えずに生きて来たことへの戒めとも考えられる。
現在、生きている人間で、この事態の終息を見られる人はいないはずだ。歴史上では、平成は愚かな時代だったと評価されるはずだ。
(第二千九百七十三段)