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故郷情景文房具(あかさかふどきひっきぐ)

昭和四十年代後半に小学校へ入学した。
学校へ通うようになったからには、文具を揃える必要がある。父親と一緒にデパートへ買いに行った。これについては、以前に触れた。
記憶に残っているのは、全てにおいて、キャラクター物ではなく、無地物ばかりだったことだ。
当然、筆箱もそうで、当時は磁石で蓋をする物が主流だったのだが、釦式であった。これは二年生まで持たずに、駄目になった。
そこで新しい筆箱にした。母親が選んだのは、裏にも蓋がある両面式である。
これは、長持ちした。
尚、その頃の筆箱は玩具化が激しく、三面筆箱、四面筆箱などと、やたら蓋が多くなっていった時期でもある。無理に蓋を設けた感じで、結局は八面くらいまで登場した記憶がある。
 ところで、筆箱の中身は、今とは異なり、鉛筆であった。それも、ナイフで削ったものである。
 そうした子供は、他にいなかった。
(第二千八百七十二段)
by akasakatei | 2011-07-12 22:33 | 教育 | Comments(0)
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