昨年触れたシステム障害を起こした某銀行S南口支店より、案内通知が届く。何事かと思えば、S南口支店と同敷地内にあるS支店との統合の知らせである。これは予期されたことであるものの、この数年の間に、口座は、甲銀行K支店から、某銀行K支店へ。それから、S南口支店、そして来年にはS支店と、目まぐるしく変わる。
この口座は受け取り口座であり、支払い担当者に変わる度に伝えなければならない。この労力は馬鹿にならない。銀行側は涼しい顔をしているけれど、取引先が多い法人は困惑しているに違いない。
どうも金融機関は己の世間における立場を分かっていない気がする。
そこで、通知にフリーダイヤルがあったので、責任者に問い質すことにする。
呼び出し音は鳴っているものの、すぐには電話に出ない。どのくらい待たされたか、時間を見れば一分以上である。普通、このような場合、二、三コールで応答するものである。また、漸く出たかと思えば、「お待たせしました」のひと言もない。社員教育がなっていない。
この後、責任者に代わるが、ここでも電話口に出るまでかなりの時間待たされる。最早、預金者を馬鹿にしているとしか言いようがない。
相手がこうした態度であり、何を訊いても時間の無駄と考え、支払い担当者に送る変更届通知を配達記録で送って貰うだけにする。
(第四百八十四段)