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介護職世界(ふくしのひんこん)

失業者が多い世の中、数年前、介護職の人手不足が注目された。人手不足なのは、待遇が悪いからだ。確かに、生産性がなく、年収が上がる要素はないけれど、誰にとっても最後は世話になるものだ。
にも関わらず、誰もが利用負担を嫌がる。見直す必要がある。利用者が相応に負担するべきだ。問題は、数字のみに踊らされる利用者に、それが通じるか。
例えば、日常でなくてはならない眼鏡の場合、以前と比べると、かなり単価が低くなっている。ただ、安物は安物で、材質や目への影響を考えると、買う気にはなれない、それでも人気があるのは、品に対し、見極める目を利用者が持っていないためだ。
介護にもこうしたことがいえるだろう。
値段だけで考えるのではなく、中を見なければならない。
今の状態だと、必要な時に、介護を受けられなくなる可能性もある。社会的ジレンマだ。目先ではなく、長期的視野が重要となる。
 ところで、介護職について、失業者の受け皿とするには、かなり無理がある。というのも、人を相手にするからで、その家族も含めると、計り知れない緊張を要する。向き不向きがある。更にいえば、相手にするのは高齢者で、ちょっとしたことでも怪我をする。そのような認識に乏しい者が関わっても、すぐに離職するだろう。
 以前にも、触れたけれど、人は物ではない。独善的なアメリカ流の代わりはいくらでもいるという発想をしている限り、いつまでも不幸なだけだ。
(第二千七百六十二段)
by akasakatei | 2011-03-24 20:45 | 福祉 | Comments(0)
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