歩いている間に、四時頃となり、飲み屋を探す。
菓子やビールが腹に入っているので、それほど、食べたい感じはしない。
とはいえ、このまま、散会するのも寂しい。
買い物客で賑わう通りをあちこち見つつ、チェーン店ではない今の時間から空いている店を見付ける。
この条件は、簡単そうで意外と難しい。
結局は、鶏中心のチェーン店となる。
ここで、日本酒一合で早くも眠気が襲う。
先ほどのビールもあるからだろう。
二時間もおらずに、散会し、西武の特急に乗る。
川越で飲んだ時は、つい特急に乗ってしまう。トイレがあるので、急行や各駅停車と違い、安心出来る。特急券代四百十円を高いと見るか、安いと見るかは人により異なるだろう。
急行や各駅停車は思ったほど運転本数がなく、トイレに行くべく電車を降りると、かなり待たされることになる。
謂わば、保険ともいえる。
(第二千六百五十段)