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蕎麦手繰方(たぐりかた)

 蕎麦屋で手繰っている時、音を立てるか否か。
 一般的には、立てるものだろう。落語や芝居でも、音を立てないと、美味しそうには見えない。
 最近、どういう理由か、蕎麦屋へ行き、音を立てると振り返る輩がいる。
 大体、若い女性である。
 そうした連中の手繰り方を見ていると、最早、何を食べているのかという食べ方である。
 手繰っていない。
 だから、こちらも更に勢いを付け、手繰ることになる。
 それにしても、江戸の物について、食べ方が分かっていない者を、このところ、よく目にする。
 鮨も飯に醤油を付けるものではないだろう。
 どういった環境で育ったのかと思う。
 何れにしろ、疲れる世の中で、昔からの良いものが否定されるのは尋常ではない。
 嘆かわしい。
(第二千五百三十三段)
by akasakatei | 2010-08-07 10:49 | 余暇 | Comments(0)
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