仕事場の秘書が辞めた。弘前へ行っていた時に退職日を迎えた。
結局、事務所での仕事で出来ることがなく、現場への異動命令が出たものの、拒否した。
大体、週五日の契約なのに、最近では、二日しか出勤して来なかった。それも、早退する。
同僚に訊けば、退職日も早々に勝手に帰って行ったとのことである。
この半年は何だったのか。
教えても、何も覚えなかった印象しかない。
何れにしろ、どうしてこのような人物を採用したのかということになる。
同僚などは、「漸くウザイのがいなくなった。」と歓迎している。
確かに、仕事を任すことも出来ず、何をしに来ていたのかと思う。
それにしても、これほど、評判が悪かった者も珍しい。
尚、ビルの管理人に事務所の人が減ったことについて、連絡したところ、「彼女、とんちんかんだったね。」と言われる。「社会慣れしていないように感じる。」とのことであった。
(第二千三百七十五段)