地方へ行くと、菓子屋を覗く。先にも触れたけれど、城下町だと、美味い菓子に出会う機会が高い。
ただ、困るのは、場所に関し、地元の人でも知らないことがよくある。
日常になってしまっているから、気にしないのかもしれない。
駅ビルやデパートを使う手もあるものの、そうしたところでは、ひとつから買えない店もある。
どちらかといえば、様々な菓子を味わってみたいので、何種類かをひとつ単位で買う。だから、本店へ出向く。
城下町ではそのような楽しみがある一方、そうではない更に小さい町はどうか。
和菓子と洋菓子を一緒に作っている店が目立つ。
この種における店の場合、特に、名物というものがないのが、ほとんどである。こうした時、例えば、菓子に由緒がありそうな名が付けられている場合はそれを購入する。
反対に買わないのが、土産物でよく見掛ける何だか分からないような菓子である。
(第二千三百七十二段)