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雪東北紀行弘前(ゆきのとうほくひろさき)

翌十三日、弘南鉄道大鰐線に乗るために、中央弘前を目指す。JRからは離れているので、タクシーを利用する。その際、菓子屋を二軒家回りたいので、五十代の運転手に告げたところ、一軒は知らないという。そこで探しながら、走ることになる。
方言が強く、聞き取り難いものの、町の情報を得るには丁度良い。今年は雪が多いらしい。あちこちで雪掻きを見る。
結局、見付からず、もう一軒の店へ行く。ただ、未だ八時過ぎで店は開いておらず、運転手が近くの弘前城へ言ってはどうかという。戻る途中なので、料金はいらないとのことで、言葉に甘える。
静粛で、時折、烏の鳴き声がするだけである。雪に吸い込まれるのか。二十分ほどの散策を楽しむ。
城好きの友人に詳しく訊いてみたい感じもする。個人的には、城下町は好きだけれど、これは、城そのものよりも、和菓子が美味いからに外ならない。
訪れた店もそうで、菓子を装飾された箱より取り出す。
菓子を片手に、雪の下り道を急ぐ。
中央弘前は雪国らしいストーブが待合室にあり、乳母車を折り畳むよう表示がある。畳まぬ場合は、大型荷物として、別料金を取るとある。大きな荷物と見なすのは、東京で迷惑と思っている人間には羨ましく、さすれば、大きな顔をして持ち込む人間も減るに違いない。
(第二千三百六十九段)
by akasakatei | 2010-02-24 09:49 | 地域 | Comments(0)
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