電車我道動(しゅういをきにせず)

 就職活動中らしい女子大生が帰りの郊外電車に乗って来た。
 車内は込んでいる。それにも関わらず、ぬいぐるみの付いた鞄よりコンビニで売っているような菓子を取り出し、立ちながら食べ始める。
 鞄を開けた際、中が見える。煙草が入っている。
 自分が採用担当者なら、まず、採用しないだろう。
 後日、今度は銀座線のことである。新橋より、表参道へ向かっていた。
 車内は空いており、向かいには四十代半ばの太った男性がいる。眼鏡を掛けている。
 この男性、コミックスを読んでいる。題名を見ると、ファンには人気のあるものである。よく見ると、着ているジャンパーも昨年放送されていた軽音楽部を舞台にした作品のものである。察するに、秋葉原へ行った帰りで、末広町から乗って来たに違いない。
 このふたり、思うに、周囲の目を全く気にしていない。
 それは確かに重要だけれど、中には、次のように迷惑なものもいる。
 これも四十代半ばの太った男性である。満員電車で、釣り革ったに掴まっているのだが、肘が頭に当たる。空いた手で携帯電話を弄っている。そのゲームに熱中している。普通、気遣うはずである。
(第二千三百五十六段)
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by akasakatei | 2010-02-11 22:51 | 社会心理 | Comments(0)
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