労働裏事情(そうぎょうしゃのしわく)

 仕事場に創業者が来る。
 以前にも触れた秘書に関し、訊かれる。
 隠しても仕方がないから、入社以来のことを話す。それを聞いていた創業者は、次に意外なことを言う。
 「嫁に貰ったら、どうか。」
 側で聞いていた同僚らが笑い出す。
 「その時は、仲人を引き受けられるのですか。」
 これについて、創業者は口籠る。
 この話し、いくら創業者命令とはいっても、頷くわけにはいかない。
 「お断りします。」
 「やはり、駄目か。」
 察するに、解雇だと面倒なことが発生するから、寿退社させようとするのだろう。
 「他にも、独身者は多いのだが、あれを紹介すると、後で恨まれるからな。」
 全く好い加減なものである。
(第二千三百四十七段)
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by akasakatei | 2010-02-02 21:56 | 社会心理 | Comments(0)
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