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古典文会話(きになるかいわ)

 『東海道中膝栗毛』を読む。子供向けのは、読んだことがあるものの、原文では初めてである。
 これに関し、意外と気になったのは、主人公ふたりである。江戸生まれでもないのに、何回となく、江戸っ子と口にする。
 ここでは、江戸住まいというだけである。育ったわけでもない。
 ふと、最近の似非都会人と重なるものがある。
 ある意味、行なっていることは変わらないともいえる。
 やはり、本当の江戸っ子というのは、最低三代に渡り住み、町を知っている必要があるだろう。知っているとは、伝統も含めてのことである。
 普通、小学校の社会の授業では、近所から始まり、学年が上がるに従い、地域、区町村、都道府県、全国と教えていた。
 この過程を経ないと、大人になって引っ越すと、その地について、知らないことが結構ある。
 疑問に思っても、よほど興味がないと、調べる人もいない。
 そのように考えると、似非都会人はどうか。
 外見だけ、都会人に見せても仕方がないのである。
(第二千三百四十四段)
by akasakatei | 2010-01-30 20:00 | 地域 | Comments(0)
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