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映像大和屋昆劇(えいぞうによるかぶき)

 東劇へシネマ歌舞伎を観に行く。
 正直、歌舞伎を映像で観ることに関し、抵抗があり、これまで足を運んだことはなかった。
 舞台はやはり、その場に行って観るべきとの思いが強いためである。
 では、何故、足を向けたか。
 これまで、シネマ歌舞伎は何作か上映されている。何れも好評だという。
 それらのうち、坂東玉三郎丈の『特別篇 牡丹亭』だけは異色となっている。これは中国の昆劇との合同公演となっている。東京では演じられていない。
 内容は、ドキュメンタリーと舞台のふたつである。
 昆劇を知るため、またシネマ歌舞伎がどういうものかを理解したかった。
 映像は美しい。ただ、物足りないのは、映像は主役を中心とするから、舞台全体が分からないことである。
 それでも、実際の舞台を見逃した場合、これにより観るのも悪くはないと感じる。
(第二千二百五十九段)
by akasakatei | 2009-11-06 17:01 | 文芸 | Comments(0)
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