上司は選べない。
次の上司を持つと最悪である。
意見が日により変わり、自分がいないと、全てが回らないと考えている場合である。
このような上司は何故か動きたがるものの、結局は、現場が混乱のうちに終わる。
それでいて、成功は自分のもの、失敗は下の責任にされる。
ある本によれば、上司には、動いて良い上司と動いてはいけない上司がいるらしい。
後者は、失敗の責任を負うだけである。
以下の例がある。
ある人から聞いた話だと、その勤務する会社は、新社長を迎えるに当たり、執行役員制度を採り入れた。
それなのに、経営を考えなければならない立場の常務取締役が、現場の仕事と思われる出勤関係や使ったチラシの枚数を数えているという。
新社長は呆れてか、常務には何の報告もなく、仕事を進めようとしたところ、常務は自分を無視すると怒っているとのことである。
未だ、自分の立場が分かっていないということだろう。この種の上司を持つと不幸に違いない。
(第二千二百四十段)