選挙戦中、首相や現職の某大臣の発言に呆れた。
首相は、学生相手に、「金のない者は結婚をするべきではない。」とし、「そうした者は尊敬されないだろう。」とした。
この発言は、学生が首相に少子化の原因のひとつとして、貧困を指摘したわけだが、答えとしては的外れだろう。
それに、金のない者に対し、蔑視したとも思える内容も含まれる。
一体、何を考えているのか。
尚、この後に、首相は「自らは、金はあったが晩婚だった。」と言ったものの、それは生まれた家が、偶然、富裕層だったわけで、本人の努力した結果とはいえない。
次に、某大臣の発言を考える。
昨年の「派遣村」に集まった人々を怠け者と呼んだ。
某大臣によれば、「求人を持って行ったけれど、誰も手を挙げなかった。」とした。
実際には、ひとりもいなかったわけではない。
ここで問題なのは、どのような求人を持って行ったのか、という点である。
(第二千百九十一段)