以前に、古典に関し触れた。
これは知らないより知っておいた方が良く、ある意味において、教養ともいえる。
その教養だけれど、勤務先の創業者と歌舞伎の話しになった。一度も観たことがないという。話しを聞いていると、同じ市川を名乗るからか、市川宗家の成田屋と澤瀉屋について、家の芸を勘違いしていた。観たことがないのに話すと、恥を晒すことになる。
こうならないために、あまり知識のない西洋絵画の入門書を読んでみる。
絵画を鑑賞することはほとんどなく、画家と作品も全く知らないレベルである。
眺めていると、教科書やどこかのポスターで目にしたものがあり、初めて画家を知る。
学校では専ら実技ばかりで、美術史を習った記憶はない。作品と画家が一致しないのは、これが原因か。
それでも作品が頭に残っていたのは、時代を越えて来たものだからだろう。
(第二千百七十一段)