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京劇開場前(はちねんけいかごに)

 先の続きである。
『覇王別姫~漢楚の戦い~』は、本来なら八年前に観る予定でチケットまで買っていた。それが、仕事の都合で行けなくなり、半年後に別の演目の京劇を観た。
その間、一度も京劇に足を運ばなかったのは、元々、歌舞伎と比較するつもりだったからである。
それが、今回の演目を観た途端、八年前を思い出し、是非行かなくてはと思うようになった。
このため、正午開演にも関わらず、早目に家を出る。
九時過ぎには池袋に着き、喫茶店で暇を潰す。
潰すとはいっても、先日、図書館で借りた江戸、大正、そして平成の名所江戸百景に関する比較した本を読む。比較とはいっても、浮世絵、そして大正と平成の写真による対比である。
これを読んでいたところ、隣席の西洋人に声を掛けられる。英語であり、何を言っているのか分からない。社会人になって以降、耳にしていないこともあり、すっかり忘れてしまった。
江戸の良さを説明出来ず、残念であった。
(第二千百三十五段)
by akasakatei | 2009-07-05 17:10 | 文芸 | Comments(0)
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