高橋より亀島橋へ戻り、霊岸橋を渡る。
水路が多い。かつての東京では、普通に見られたものの、ほとんどが埋め立てられた。
昭和三十年代の地図を見ると驚くほどである。
湊橋より蛎殻町、小網町、人形町と歩く。
ビルだらけの中、ふと昔の建物が現れ、それだけを見ると、日本橋界隈とは分からないに違いない。
猫が路地を横切る。
その路地で目に付くのがお稲荷さんである。
江戸でも、多いものと言われ、それが今でも残っている。
表通りは車が土曜でも結構走っているけれど、こうした路地は、土曜ともなると、人もほとんど歩いていない。
流石に、人形町まで来ると、マスコミで採り上げられる地域なだけあって、賑わっている。昼時分なので、人気店には行列が出来ている。
この辺りに勤める国分寺の師匠のブログでも、様々な店が報告されていたことを思い出す。
(第二千百三段)